
一
割く
水に浸して柔らかくした越生の真竹を、厚さ0.5〜0.6ミリに割く。先を割いたら、手で左右にしごいて根元まで。
35.96°N 139.29°E — OGOSE, SAITAMA
SCROLL
竹を割く。厚さ0.5ミリまで。
割いた骨を、2年から3年寝かせる。
米を潰して糊をつくり、和紙を貼り、刷毛で叩く。
たった一振りの風のために、ここまで手をかける。
越生では、明治のはじめからそうしてきた。
FIG.01 — ANATOMY
FIG.02 — HISTORY
1911 / 明治44年
240万本
越生で一年につくられたうちわの数。
全盛期
50軒
竹を割き、紙を貼っていた家の数。
現在
1軒
越生うちわをつくり続けているのは、うちわ工房しまのだけ。
柄と直角に肩骨をはめる、越生のうちわ。その形から「一文字団扇」と呼ばれ、腰の強さで知られた。昭和8年、八高線の開通を記念して野口雨情が作詞した『越生小唄』にも詠われている。
ガスコンロが火をおこし、扇風機とエアコンが風をつくるようになって、手づくりのうちわ屋はひとつ、またひとつと消えた。
出典: 越生町「越生の渋団扇」(『武蔵国郡村誌』明治9年・『埼玉新報』明治44年)
FIG.03 — PROCESS

一
水に浸して柔らかくした越生の真竹を、厚さ0.5〜0.6ミリに割く。先を割いたら、手で左右にしごいて根元まで。

二
割いた骨は、すぐには使わない。2〜3年置いて、竹を落ち着かせる。

三
寝かせた骨を、一本一本平らに編んでいく。骨の間隔が、風の手触りを決める。

四
米を潰してつくった糊を、骨の両面と生地に塗る。表と裏から、骨を挟むように貼る。

五
叩き刷毛で、上からしっかり叩いて押しつける。和紙越しに骨の筋が浮かんでくる。

六
乾いたら、型抜き鎌で縁を切り落とす。縁紙・肩紙・柄巻を貼って、ようやく一本。
FIG.04 — COLLECTION

役者絵、美人画、名所絵。飾るためのうちわ。
¥2,500〜

ちりめんの小紋を、小ぶりな丸に。帯に挿せる大きさ。

花火、燕、月、金魚。手ぬぐいを貼った、夏の定番。
店頭で販売中。オンラインストアは準備中です。
FIG.05 — GIFT
うちわは、風を送る道具。
だから贈り物にすると、それは「追い風」になる。
門出を迎える人へ、挑む人へ。
一本の竹から手でつくった風を、一本。

01 — OPENING
新しい場所に、最初の風を。
02 — ANNIVERSARY
積み重ねた年月に、次の風を。
03 — PROMOTION
新しい役目に、追い風を。
04 — CHEER
挑む人の背中に、風を。

FOR BUSINESS
取引先への記念品、周年の贈り物、海外からのお客さまへのおもてなしに。明治から越生で続く手仕事を、日本の伝統工芸として手渡せます。
数量・柄・お届けの時期は、お電話でご相談ください。
TEL 法人・贈答のご相談 049-292-2273
FIG.06 — WORKSHOP
押し花や切り絵を選んで、和紙の上に並べる。貼り合わせと縁の仕上げは職人が。一時間ほどで、世界に一本のうちわができあがる。
料金・内容は変わることがあります。ご予約時にご確認ください。

FIG.07 — ATELIER
黒い梁と畳の座敷に、壁一面のうちわ。浮世絵も、江戸小紋も、手ぬぐい柄も、手に取って選べます。
風は、
手でつくれる。
プラスチックでは味わえない、自然素材から生まれるやさしい風を感じてください。
五代目 島野博行